ケイデンス、ラムバス社のPHY IP資産を買収
21 Jul 2023
ケイデンスのIPポートフォリオをさらに増強し、ラムバス社の高成長チップとデジタルIPへの注力を強化
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社 米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下ケイデンス)とRambus社(本社 米国カリフォルニア州サニーベール市)は、7月20日(米国時間)、ケイデンス社がラムバス社のSerDesおよびメモリ・インターフェイスPHY IP事業を買収することで合意したことを発表しました。ラムバス社は、メモリやインターフェイス・コントローラ、セキュリティIPなどのデジタルIP事業を引き続き継続します。今回の技術資産買収により、米国、インド、カナダに実績と経験のあるPHYエンジニアリング・チームがケイデンスの一員となり、ケイデンスの豊富な人材がさらに強化します。
ケイデンス・コメント
Boyd Phelps氏(senior vice president and general manager of the IP Group)
「メモリとSerDes IPを設計し統合することは、AI、データセンター、ハイパースケール・コンピューティングなどの先進アプリケーション、CPUアーキテクチャ、ネットワークデバイスの設計において不可欠です。ラムバス社のIPと経験豊富なチームが加わってくれることによって、卓越した設計を推進するケイデンスのIntelligent System Design戦略をさらに加速することが可能になります。ラムバス社のPHY IPを取得したことによって、実績のあるケイデンスのエンタープライズIPポートフォリオをさらに強化し、航空宇宙、防衛市場を含む各地域のアプリケーション市場にリーチを広げ、世界中のお客様の要求を満たす完全なサブシステム・ソリューションを提供します。」
Rambus社コメント
Sean Fan氏(senior vice president and chief operating officer)
「ますます拡大するAIとデータセンターの継続的な成長により、メモリとセキュリティに対する需要がますます高まっています。今回の買収により、当社は市場をリードするデジタルIPとチップへの注力を強め、データセンターとAIの継続的な進化をサポートする斬新なメモリーソリューションのロードマップを拡大していきます。」
本取引による両社の本年度売上高および利益への影響は軽微であると予想されます。この買収は、一定の買収完了条件に従い、2023年第3四半期に完了する予定です。
ケイデンスについて
ケイデンスは30年以上にわたり蓄積してきた演算処理ソフトウェア(computational software)の専門知識を基盤とする電子システム設計業界のリーダーです。Intelligent System Design戦略のもと、設計コンセプトを実現するためのソフトウェア、ハードウェア、IPを提供しています。ケイデンスのお客様は、世界で最も革新的な企業であり、ハイパースケールコンピューティング、5G通信、自動車、モバイル、航空宇宙、コンシューマー、産業向け、ヘルスケアなど成長市場において開発される様々なアプリケーションに向けて、チップからボード、システムに至るまで、卓越した電子製品を提供しています。フォーチュン誌は9年連続で、ケイデンス社を「働きがいのある会社ベスト100」に選出しています。ケイデンスに関する詳細についてはcadence.comをご参照ください。
ラムバス社について
ラムバスは、データをより速くより安全にする、業界をリードするチップとシリコンIPのプロバイダです。 30年以上にわたる先進的な半導体の経験を生かし、データ集約型システムのメモリと処理系の間のボトルネックを解決する高性能メモリサブシステムのパイオニアとして活躍しています。 クラウド、エッジ、手元のいずれにおいても、リアルタイムで没入感のあるアプリケーションは、データの帯域と完全性に依存しています。ラムバスの製品とイノベーションは、世界のデータニーズを満たし、これまで以上に素晴らしいエンドユーザー体験を推進するために必要な帯域幅、容量、セキュリティの向上を実現します。詳細については、rambus.comをご覧ください。
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