ケイデンスのAIを活用したマルチフィジックスシステム解析ソリューション Wistron社の製品開発が飛躍的に加速
20 Dec 2023
Optimality Intelligent System ExplorerとClarity 3D Solverの連携により、AIを活用した高速かつ高精度な電磁界最適化が実現
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社 米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下ケイデンス)は、12月20日(米国時間)、大手テクニカル・サービス・プロバイダー(TSP)であるWistron社が、複雑な800Gネットワークスイッチの設計に、Cadence® Optimality™ Intelligent System ExplorerとCadence Clarity™ 3D Solverを含む、AIを活用した新しい電磁界(EM)In-Design Analysisワークフローを導入したことを発表しました。同社は、Optimality ExplorerのAIを活用した最適化テクノロジーとClarity 3D Solverを使用して、高速かつ高精度でスケーラブルなEMインデザイン解析を行うことで、大量のデータを解析し、TAT2倍の改善を実現しながら、設計全体の信頼性を向上させることができました。
従来の3Dソルバーでは、実行時間やメモリ使用量が多すぎるため、一般的に解析結果を得るまでに長い時間がかかります。これに対して、分散マルチプロセッシング技術と実質的に無制限の容量を備えたClarity 3D Solverは、精度を損なうことなく、大規模で複雑なPCB、ICパッケージ、システム全体を迅速に解析します。その卓越した性能は、Optimality Explorerによってさらに強化されます。Optimality Explorerは、設計プロセスに連携した生成AI活用のマルチフィジックスシステム解析および最適化ソリューションであり、設計エンジニアは3D電磁界および高速シグナルインテグリティ(SI)の結果を効率的かつ効果的に探索できます。Optimality Explorerは、手作業では実現不可能なレベルまで設計コンフィギュレーションを明らかにすることで、設計イタレーションを効率化し、設計サイクルの短縮と効率化を実現します。
Wistron社コメント
Christopher Huang氏(Vice President、Enterprise and Networking Business Group)
「800GネットワークスイッチとGPUサーバに、Clarity 3Dソルバーと並んでOptimality Explorerを含むケイデンスのAIを活用した最適化ソリューションを採用することで、実験計画法のモデルを活用して複数の解析を実施し、TATを2倍改善しつつロバスト性が圧倒的に高い設計を実現しました。AIを活用したマルチフィジックスシステム解析を電子設計ワークフローにシフトレフトしながら取り入れることで、製品性能を向上させるだけでなく、貴重な設計上の知見を得ると共に、エンジニアリングのプロセス効率化を図ることができます。」
ケイデンス・コメント
Ben Gu(Corporate Vice Presiden、Multiphysics System Analysis Group)
「高速な電子システムが市場の要求に応えるためにより複雑化し続ける中で、ケイデンスはマルチフィジックスの課題とそれに合わせて変化する要求に対応するソフトウェアソリューションの開発に取り組んでいます。Wistron社は、設計のスループットとエンジニアリングのTATを短縮するために、ケイデンスのマルチフィジックスシステム解析ポートフォリオを採用しています。ClarityならびにOptimalityのソリューションは、その機能を補完するHPCと合わせ、次世代の設計を成功させるための三大ソリューションです。」
ケイデンスについて
ケイデンスは30年以上にわたり蓄積してきた演算処理ソフトウェア(computational software)の専門知識を基盤とする電子システム設計業界のリーダーです。Intelligent System Design戦略のもと、設計コンセプトを実現するためのソフトウェア、ハードウェア、IPを提供しています。ケイデンスのお客様は、世界で最も革新的な企業であり、ハイパースケールコンピューティング、5G通信、自動車、モバイル、航空宇宙、コンシューマー、産業向け、ヘルスケアなど成長市場において開発される様々なアプリケーションに向けて、チップからボード、システムに至るまで、卓越した電子製品を提供しています。フォーチュン誌は9年連続で、ケイデンス社を「働きがいのある会社ベスト100」に選出しています。ケイデンスに関する詳細についてはcadence.comをご参照ください。
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