Cadence DesignTrue DFMエコシステム、製造元と顧客を結び、 設計の早期段階においてプリント基板設計の製造可能性を確保
Yokohama, 05 Sep 2018
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、 ケイデンス)は、9月4日(米国現地時間) 、プリント基板製造の初期パートナー9社による広範なエコシステムを立ち上げたことを発表しました。これにより、設計の早い段階においてプリント基板設計の製造可能性を確実にするために必要となる製造パートナーのテクノロジーファイルの取得が容易になります。さらに、設計サイクルの短縮と後戻りの防止を実現し、新製品導入の加速が可能となります。お客様は、目的に適ったオブジェクト間スペーシング、アニュラリング、銅形質、マスクルールを用いてCadence® DesignTrue DFM (Design for Manufacturability) テクノロジーを使用することで、製造元からの技術的な問い合わせを半分から1/3に削減でき、最初から正しいボード設計を確実にすることができます。
Cadence DesignTrue DFM機能は、Allegro®あるいはOrCAD®設計ツールで使用することが可能でプリント基板のレイアウトプロセスにおける製造ルール違反をリアルタイムで通知します。他のすべてのプリント基板設計ツールでは、設計者は製造出力に対してDFMサインオフを行うための設計が完了するまで待機しなければならず、多くの場合で修正が必要となり、スケジュールの遅れにつながります。
Cadence DesignTrueパートナーである9社のプリント基板メーカーは、ケイデンスのお客様に製造ルールを提供することが可能です。9社のパートナーは、Bay Area Circuits、CircuitHub、Mass Design、Multek、OSH Park、Rocket EMS、Sierra Circuits、Tempo Automation、Würth Elektronikです。
新しいCadence DesignTrue DFMエコシステムに関する詳細な情報については、www.cadence.com/go/designtrueportalsをご参照ください。
ケイデンス・コメント
Steve Durrill (Senior product engineering group director):
「我々のゴールは、PCB設計者の生産性を向上させることですが、業界初となるリアルタイムのインデザインDFMチェック機能を提供するこの大規模なエコシステムおよび新しいWebポータルにより、設計サイクルを大幅に短縮することが可能になります。PCB設計環境に手作業でルールを追加するのではなく、必要に応じて適切なファイルをダウンロードし、更新することが可能です。」
ケイデンスは、設計開始時からPCBメーカーの最新DFMルールに確実にアクセスすることを可能にする新しいWebポータルを作成しました。お客様は、参加メーカーを確認し、直接DesignTrue DFMテクノロジーファイルを要求することができるため、間違いが発生しやすい数百ものルールを手作業で入力する必要がなくなります。PCBレイアウトプロセスの一環としてDFMルールをリアルタイムでチェックできるため、製造で見つかるDFMエラーの数を削減できます。このチェックにより、極めて重大な製造エラーを防止し、エラーの修正に必要な設計後戻りを大幅に削減します。パートナーは、ベンダー向けポータルサイトhttps://pcb.cadence.com/dfm_vendor を使用し、DFMチェック向けのルールを容易に配布することができます。また、ケイデンスのユーザーは、カスタマー向けポータルサイトhttps://pcb.cadence.com/dfm_customerを使用し、メーカーに対して必要なルールを要求し受け取ることができます。
Multek社コメント
Dana Korf氏 (Senior director Central Manufacturing Engineering and NPI):
「Cadence DesignTrue DFMパートナープログラムにより、我々のPCB製造ルールをケイデンスのお客様と容易に共有することが可能となりました。我々のお客様は、最新の製造制約を用いて設計を開始することが可能となり、通常PCBサインオフプロセスにおいて発見される多くのDFMエラーに対処するために必要な設計くり返しの回数を大幅に削減することができます。その結果、お客様は設計をより早期に完了し、新製品の導入を加速することが可能になります。」
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